盆栽ブログ｜盆栽・ミニ盆栽・苔玉の専門店「みくに園」の店長ブログ » 2011

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昨日は、福井市美術館で開催中の、「熊谷守一展」の
ワークショップとして企画された「小さな苔庭作り」の講師として行ってきました。

当初の募集予定人数を大幅に超え、午前24名、午後25名の計49名の参加者でした。

中身は、「熊谷守一」が愛した植物になぞらえて、
盆栽で苔庭を作るという内容です。
題材はこのような感じ。

このようなサンプルを5種類用意し、
受講者の方に選んでもらようにしました。

受講者の内訳は、ざあっと女性8割、男性2割。
年齢層は幅広く、10代～？0代まで。
でも、「盆栽」に触れるのは、初めての方がほとんどの様子でした。

まずは、苔玉、実もの、本格的な盆栽まで、
実物をお見せして、いろんな種類の盆栽があること説明した後、
実際にかかる作業工程を各段階ごとに説明しました。
和やかな雰囲気の中、時折うなずいたり、メモをとるなど
真剣な表情もされながら、説明を聞いていただきました。

作業場に移り、数種類のサンプルから、好みの材料と器を選んでいただき作業開始です。
ここから、鬼のような忙しさに変貌しました。
あっちこっちで
「先生！」
「先生、これでいいんですか？」
「先生、こんなになったんですけど？」
同時に呼ぶ声が・・・
おらおらになりながら、会場を飛び回り、
行く場所行く場所で、解決していくと
「ありがとうございます。」
「あぁ、そうか！！」
と満足げな反応。
それをエネルギーに次の呼ぶ声のもとへ・・・
って感じでした。

私自信楽しませていただいたのですが、
参加者の方も初めての作業に楽しそうで、真剣に取り組まれていました。

徐々に完成形（苔張り、整姿作業）に近づくにつれ、
参加者の方の口数が減り、「集中モード」へ。

純粋に盆栽を楽しむ雰囲気があったように感じ、
素敵な時間でした。

そんな感じであっというまに2時間が来てしまい、
最後に、作った盆栽を前に、お世話の仕方について説明して、終了という感じ。
あっという間でした。

最後にアンケートを記入していただいたのですが、
その結果は後日ということで、
良し悪しも含めてま受けに受け止めて次への糧にしたいと思います。

今回は、盆栽に初めて触れる方が中心です。
そんな中から、盆栽の楽しさ、奥深さを更に追求したいという人、
しいては、愛好家になる方が増えれば、こんなにうれしいことはありません。

ある方から聞いたことがあります。
「富士山はなぜ高いのか？それはすそ野が広いから」
盆栽界を盛り上げていくこと、それは富士山の頂上付近の充実だけではすそ野が細って山が崩落します。
すそ野を広げる活動。これが山を高くし、安定させる道だと信じています。

お世話になった福井市美術館の皆さま、そして受講者の皆さま、ありがとうございました。

「盆栽、楽しみましょうね！」

最後に、昨日の受講風景は、自分で写真を撮る余裕は全くなく、
これまた、美術館の方にお願いしております。
写真が届き次第、また、アップしていきたいと思います。