みくに園盆栽・ミニ盆栽・苔玉専門店 みくに園の店長ブログ。Mikunien manager’s blog.

北陸、東北地方を中心に大雪まっただ中です。
当園ももれなく雪の中。
でも、幸い当園のある三国は、海に近いこともあって、
福井でも積雪の少ない地方です。
なので、今回の雪も報道されているような積雪はありません。
先日も、大阪のお客様から『雪大丈夫か？』とご心配のお電話をいただきました。
ありがたいお話です。（感謝です）

しかし、今朝は雪かきをしました。
でも、今シーズン初の雪かきです。
気温も低いため、粉雪で湿気の少ない状態。
雪も軽いです。
湿気をもって重くなる前にとっとと済ませました。



店の裏の田園風景。


まだまだ、雪が続きそうです。
道路は圧雪されてアイスバーン状態。
雪道の運転気をつけましょう。

以上、福井県三国町からの雪の情報でした。

数日続いた雪も今日は、一休み。
お日様が覗いています。
おかげさまで、上下締め切った棚場は温かく、
束の間の春の陽気に包まれました。
休んでいる樹が起きてしまうので、
棚場の側面を解放して換気をしました。

そんな中、先週から野梅が開きだし、
あまりに綺麗だったのでご紹介します。

梅は古くから日本で親しまれた樹。
花だけでなく、ジンやシャリなどで古木感が表現されるのも魅力の一つです。
品種は300種を超えます。
その中でも野梅は元種に近い種類です。

今日ご紹介するのは、その中の『米良』という品種。
花は小さく一重で素朴で人気の古典種です。
幹はねじれ動きもあります。
花が開いているのが2輪、後は今から開花を待つ蕾たち。
満開よりも開き始めのこれくらいが好きです。

先般の『福井市美術館』でのワークショップの後、
それを受講された方や、そのことを聞かれた方などから、
盆栽教室のお話をちらちらいただくようになりました。
（感謝です。）
女性の方が多いのが特徴で、大変うれしく思っています。
これからは、季節的にお正月向けが対象になってきます。
これはあくまでも、盆栽店側からの視点ですが、
切り花をお正月飾りとして買っても、
その時飾って終わりですよね。
いわば、使い捨て。
果たして切り花にどれくらいのお金を使っているのでしょうか？
それも使い捨てで。
なんかもったいなくないですか？
その点、盆栽は、飾って、育てて、創る楽しさがあり、
手間はかかりますが、上手にすれば、半永久的に継続できます。
また、来年も使えるし、鉢を替えたり、改作したりと変化も楽しめます。
手間が問題ですが、ペットを飼って、餌をあげる、しもの世話をする、などなど
生き物と一緒に楽しく生活していくには、その世話を楽しめなくては続きませんよね。
その世話以上の『癒し』だったり『心のゆとり』をもらっているのだから。
じゃないと生き物はかわいそうです。

と思いつつ、盆栽教室の新たな展開を楽しみにして、
盆栽の楽しみ方を盆栽に触れられていない方々にお伝えしていきたいと思っています。

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今日の話題とは全く違いますが、
写真は今日、お客様のところから戻ってきた石付の五葉松です。
早い者勝ちです。

昨日は、福井市美術館で開催中の、「熊谷守一展」の
ワークショップとして企画された「小さな苔庭作り」の講師として行ってきました。

当初の募集予定人数を大幅に超え、午前24名、午後25名の計49名の参加者でした。

中身は、「熊谷守一」が愛した植物になぞらえて、
盆栽で苔庭を作るという内容です。
題材はこのような感じ。


このようなサンプルを5種類用意し、
受講者の方に選んでもらようにしました。

受講者の内訳は、ざあっと女性8割、男性2割。
年齢層は幅広く、10代～？0代まで。
でも、「盆栽」に触れるのは、初めての方がほとんどの様子でした。

まずは、苔玉、実もの、本格的な盆栽まで、
実物をお見せして、いろんな種類の盆栽があること説明した後、
実際にかかる作業工程を各段階ごとに説明しました。
和やかな雰囲気の中、時折うなずいたり、メモをとるなど
真剣な表情もされながら、説明を聞いていただきました。

作業場に移り、数種類のサンプルから、好みの材料と器を選んでいただき作業開始です。
ここから、鬼のような忙しさに変貌しました。
あっちこっちで
「先生！」
「先生、これでいいんですか？」
「先生、こんなになったんですけど？」
同時に呼ぶ声が・・・
おらおらになりながら、会場を飛び回り、
行く場所行く場所で、解決していくと
「ありがとうございます。」
「あぁ、そうか！！」
と満足げな反応。
それをエネルギーに次の呼ぶ声のもとへ・・・
って感じでした。

私自信楽しませていただいたのですが、
参加者の方も初めての作業に楽しそうで、真剣に取り組まれていました。

徐々に完成形（苔張り、整姿作業）に近づくにつれ、
参加者の方の口数が減り、「集中モード」へ。

純粋に盆栽を楽しむ雰囲気があったように感じ、
素敵な時間でした。

そんな感じであっというまに2時間が来てしまい、
最後に、作った盆栽を前に、お世話の仕方について説明して、終了という感じ。
あっという間でした。

最後にアンケートを記入していただいたのですが、
その結果は後日ということで、
良し悪しも含めてま受けに受け止めて次への糧にしたいと思います。



今回は、盆栽に初めて触れる方が中心です。
そんな中から、盆栽の楽しさ、奥深さを更に追求したいという人、
しいては、愛好家になる方が増えれば、こんなにうれしいことはありません。

ある方から聞いたことがあります。
「富士山はなぜ高いのか？それはすそ野が広いから」
盆栽界を盛り上げていくこと、それは富士山の頂上付近の充実だけではすそ野が細って山が崩落します。
すそ野を広げる活動。これが山を高くし、安定させる道だと信じています。

お世話になった福井市美術館の皆さま、そして受講者の皆さま、ありがとうございました。

「盆栽、楽しみましょうね！」


最後に、昨日の受講風景は、自分で写真を撮る余裕は全くなく、
これまた、美術館の方にお願いしております。
写真が届き次第、また、アップしていきたいと思います。

今日は午前は、近くのお寺の稚児行列に、1歳5カ月になるわが息子が参加。
私は、スーツを身にまとい、片手にビデオ、肩からカメラの重装備で参加。
約５００ｍの道のりをかわいい稚児たちが、大行進。
それを幸せそうにビデオを回し、カメラを撮るということを、
安易に想像していましたが、実際は・・・

稚児衣装に着替えるまでは、興味津津で超ご機嫌。
化粧と衣装をつける間にご機嫌が・・・・・・
ぐずぐずになってしまいました。
結局、ぐずりながらお休みモードに・・・
大行進の時には、一歩も歩けず、私の懐で暴れる始末。
スーツには化粧の紅や、涙と鼻水がまとわりつき、
だっこしていることで、こちらは熱くて、汗だらだら。
こちらが泣きたくなるくらい。
ビデオ、カメラどころではなく、
まともな我が息子の稚児姿をおさめることはできませんでした。
残念。
ま、でもこういう経験は子供がいないとできないことなので、
よしなんですけどね。

ということで、午後から｢みくに園｣に出勤。
以前、御来店いただいております岐阜県の盆栽愛好家の団体様が
観光バスで再来店して下さいました。
大変活気のある楽しそうなお客様達で、
楽しい時間を過ごさせていただきました。
ご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
またのおこしをお待ちしております。

店内の盆栽達に目を移せば、
きんずが実を膨らませ、いい感じになってきています。
オレンジ色が待ち遠しく、騒がしい人間社会に関係なく、
静かにも実りを迎えてきています。









明日から、2日間静岡に出張です。
明日は、日本小品盆栽組合主催の｢第23回小品貴風盆栽大オークション｣の委員会に出席。
明後日は、同組合の中部支部大会の交換会です。
静岡から帰った時には、新しい商品のご紹介ができるかと思います。

では、行ってまいります！